東京にいた時にも、映画を一本。木曜日、渋谷シネマライズで「ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜」を観た。生きるということを、こんなにまっすぐ、真剣に、力強く見つめるなんて。なんか、すべてを飲み込んだ後の覚悟を決めた感じがしました。
6歳の少女ハッシュパピー(クヮヴェンジャネ・ウォレス)は、“バスタブ”と呼ばれるコミュニティーで、父親のウィンク(ドワイト・ヘンリー)と暮らしている。彼らは、閉鎖的な場所であったものの穏やかな日々を送っていたが、ある晩、嵐が全てを奪い去る。突然大好きな場所や仲間を失ったハッシュパピー。途方に暮れる状況の中、ウィンクが重病であることを彼女は察知し……。
すべてを失った後からその地で生きていくことを決めたとき、ひとつの覚悟が決まった。この時点でハッシュパピーはひとつ強くなる。
そして、ウィンクの病気でハッシュパピーはもうひとつ強くなる。彼女はどこまで強くなっていくんだろう。しかし、彼女にも弱い面がある。それを見せるけども、それも飲み込んで強くなる。
生きるって、楽しいことばかりじゃない。時には積み上げてきたものが一瞬でなくなってしまうこともある。でも、それを自分の中で折り合いをつけた時に人間として成長するんだ、ということを感じました。小さいハッシュパピーだけど、大きく見える。
東京で映画を観る、なんて思ってもみなかったけれど、いつも行く名古屋の雰囲気とは違うね、やっぱり。
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