水曜日に、名古屋市のギャラリー feel art zero で開かれた「[音;oto]で綴る 林正樹の世界」に行って来ました。ピアニストの林正樹さんが、ソロピアノ作品「TEAL」の発売記念ツアーで、この日はチェリストの徳澤青弦さんがゲストでした。

会場は満席。50人くらいだったかな。空いていた席は、ピアノの目の前。手を伸ばしたら、林さんの背中に触れられるくらいの距離。

表題曲になっている「TEAL」からは、青っぽい、緑っぽい色が見え、回る、とか、弾む、という動詞も聞こえた。演奏の後のMCで分かったんだけど、TEALって、青緑色の一種なんだね。鴨の羽色とも言うみたい。そんなことを知らなかったのに、色が見えたのは不思議だなあ。

徳澤青弦さんが加わって、ご自身の「ポツネンの音楽」からも一曲。小林賢太郎さんのソロパフォーマンス公演で使われているので、ボクにとってはもうおなじみのもの。目の前で演奏を聞いて、CDではなかなか感じ取ることが難しい厚みのある音に感動。

なんてったって、ボクの座っている位置がお二人の目の前なんだもの。ちょっと遅れて着いたんだけど、その席だけぽっかり空いていた。ボクを待っていたとしか思えない…いや、ちょっと座りにくい椅子だったからかな。

コンサートスペースというよりもギャラリースペースなので、椅子の数が限られている。おそらく、いろんな所から集めてきたんでしょうね。どんな椅子でもOKですよ、あの空間にいられたんだから。

休憩を挟んで、2時間ほど。休憩中には、林さんが撮った写真のスライドショーが白い壁に映し出された。こういう風景を見て音楽が生まれてくるのかなあ、と考えてました。

音と言葉、って、どうなんだろう。言葉にした瞬間にイメージがきゅっと縛られてしまうのかな。ならば、意味を持たない言葉はどうだろう。それはもう言葉ではなく、声という音だ。言葉でイメージののりしろを持たせることができないか、考え中。