109シネマズ名古屋で「藁の楯」を観た。ストーリーが進むにつれて、予告編の印象とは違ってきたけど、だんだん入り込んでいくことができました。観終わって「こんな奴を自分は守らなきゃいけなかったら、どうする?」という答えは出ないけど「国民がみんな10億もらうために動くか?」という答えは、自分なりに出せました。
2013年4月26日公開|映画『藁の楯 わらのたて』公式サイト
少女が惨殺される事件が起き、殺人事件の懲役を終えたばかりの清丸(藤原竜也)が指名手配される。清丸を殺せば10億円の謝礼を支払うという新聞広告が出され、身の危険を感じた清丸は福岡県警に自ら出頭。清丸の命が狙われるという状況下、警視庁警備部のSP銘苅(大沢たかお)と白岩(松嶋菜々子)は凶悪犯を移送することになる。
自分だったら10億をもらうために行動するかどうか、ではなく、自分だったら清丸を守るための行動ができるか、ということをずっと考えながら観てました。自分の中で10億のことはどうでもよくなってる。清丸を守る価値はあるのか、ということを考えている。
その問題を作品が特に突きつけてくるのは後半を過ぎてから。そのくらい、前半と後半では印象が違う。カンヌ国際映画祭で、称賛の声とそうでない声が両方あったのは、そういうことだったのか、と作品を観て思いました。
10億をもらうために、どんどん殺しにくるかと思ったけど、ボクの思っていたほどではなかった。作品の途中でもセリフになっていたけど、そうか、確かに、実際にこういうことがあっても、みんなが行動するとは思わないよなあ。10億を払う、と宣言しても、ほとんどの人は動かない…。そう考えると、依頼した方も虚しいだろうなあ…。やっぱりこの作品のテーマは「あなたは清丸を守れるかどうか」ということなんだろうな。
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