109シネマズ名古屋で「清須会議」を観る。三谷幸喜さんの作品だから、きっと「笑の大学」のように閉じた空間で展開するんだろう…と勝手に思ってしまった。何の情報も入れずに観たのが、裏目に出ちゃったな。
本能寺の変によって織田信長が亡くなり、筆頭家老の柴田勝家(役所広司)と羽柴秀吉(大泉洋)が後見に名乗りを上げた。勝家は三男の信孝(坂東巳之助)、秀吉は次男の信雄(妻夫木聡)を信長亡き後の後継者として指名し、勝家は信長の妹・お市(鈴木京香)、秀吉は信長の弟・三十郎信包(伊勢谷友介)を味方にする。そして跡継ぎを決めるための清須会議が開催されることになり、両派の複雑な思惑が交錯していく。
「笑の大学」っぽいのかと、勝手に思ってました
三谷さんの作品だから、清須会議の中で勝家と秀吉がお互いに隠し球を出しながら主導権が入れ替わる…という展開を勝手に想像してたんです。三谷さんの過去の作品に、検閲官と座付作家とのやりとりで笑わせた二人芝居「笑の大学」というのがあるんで、きっとそういう感じになるんだろうな、と。
清須会議が始まらない!
なので、次々に出てくるキャストを観ているうちに「ねえ、清須会議、まだぁ?」と思っちゃった。勝家と秀吉の真逆とも言えるキャラクターとか、その他のキャラクターの計算高い行動とか、そういうところがちゃんと楽しめない。だって「笑の大学」のようなことを期待して観てたから。
清須会議が始まっても、シナリオ通りに進んでいく展開に不満を持ってしまった。「ほら、勝家、がんばれ! なんかあるんだろ、秘策が?」と思っているうちに勝負あり。あっという間だった。だって「笑の大学」のようなことを期待して観てたから。
今回は完全に、ボクのミス。勝手にストーリーを想像してしまった。もう一回観ると、違った感想になるはず。でもね、そのくらい「笑の大学」がすごかったんですよ、ボクにとって。ぜひ観て欲しい。映画版じゃなくて、舞台のほうを、ぜひ!
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