109シネマズ名古屋で「ゼロ・グラビティ」を観ました。まさか自分も重力を感じない錯覚が起こるとは思わなかった! ボクの作戦がよかったかも。字幕版か吹替版か、そして座席をどこにするかで印象が変わるかもしれないなあ。
地表から600キロメートルも離れた宇宙で、ミッションを遂行していたメディカルエンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)とベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)。すると、スペースシャトルが大破するという想定外の事故が発生し、二人は一本のロープでつながれたまま漆黒の無重力空間へと放り出される。地球に戻る交通手段であったスペースシャトルを失い、残された酸素も2時間分しかない絶望的な状況で、彼らは懸命に生還する方法を探っていく。
予告編を観た時から「これは絶対観なければ!」と思った作品。だって、宇宙空間ひとりぼっちでしょ? 石原裕次郎主演「太平洋ひとりぼっち」の上を行くんだもん!
内容は「太平洋ひとりぼっち」に似たものではありませんでしたが、宇宙空間の孤独さはしっかり伝わってきました。それは、この作品から重力を感じないようになっているから。ストーン博士といっしょに宇宙にいる感じになる。これは予告編ではあんまり伝わってこない。
なにしろ、観ていて浮遊感があるんだもの。席に座っているはずなのに、ボクの脳は無重力を感じている。そして「もうひとつの無重力」。この比較も見事だったなあ。
劇場が明るくなっても、まだぼーっとしている感じが残った。そして、歩いている時は足が重い。重力を感じているんですよ! ボクは別に無重力の中にいたわけじゃないのに!
なかなか味わえない体験でした。…そうだ、この作品を観る前に「字幕が出ると、そのせいで上下左右を認識してしまうので、吹替版がいいよ」という意見を見かけました。なので、ボクは3D吹替版を選び、さらに前の座席を選んで、視界いっぱいにスクリーンが広がるようにしました。なるべく視界に「上下左右を認識するもの」が入らない方がいいと思います。
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