ミッドランドスクエアシネマで「96時間/レクイエム」を観る。娘を思う父の心は健在。前作よりも話が小さくなったのは、敵ではなかったからか。
かつてイスタンブールで犯罪組織を全滅に追い込んだ、元CIA秘密工作員ブライアン(リーアム・ニーソン)はロサンゼルスに戻り、再び家族の絆を取り戻そうとしていた。そんな折、前妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)が、彼の家で死体となって発見される。運悪く現場で警官と遭遇したブライアンは、殺人事件の容疑者として指名手配され……。
スーパーマンに対して、相手は警察。そんなのは全然敵じゃない。前作を観ていたらそう思う。なので、強力な敵にどう立ち向かうのかというワクワク感はなかったね。前作に「え、音で道を覚えたの!」とビックリしたような超人的能力だって、封印されたかのようにおとなしい。
そのぶんフォーカスされているのは、娘への思い。警察が尾行しているけど娘に会うのだって、彼にはたやすいこと会うの警察の尾行をかいくぐって娘に会うシーンは、前作を思い出すようなトリッキーさだった。
でもね、ああやって会うことができるのだって、娘が父親を信頼しきっていないとできないんだよね。どっかでその行動をしなかったら会えないんだから。父親が残したメッセージを理解し、忠実に行動した娘がいるからこそ、このシリーズは成立するのだ。
娘がいるお父さんは、この作品を観てどう思うんだろうな。「ウチの娘もこうやって慕ってほしい」と思うかも。でも、そう思ってもらうには娘にとってカッコいい父親であるってことが条件なんだよね。それをクリアしたら尊敬してもいいよ、って娘さんは、いっぱいいると思う。ボクは妻も娘もいないけど、カッコよくあるために体を鍛えるか…。
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