109シネマズ名古屋で「ジュピター」を観る。壮大な世界観と、少女の成長物語。ふたつの同時進行を整理して観ればよかったな。
遺伝子操作された元兵士のケイン(チャニング・テイタム)は、ある女性を守るという任務のために宇宙から地球に派遣される。シカゴで清掃員として働くジュピター(ミラ・クニス)は、殺伐とした大都会での暮らしに嫌気が差していた。だが、実は彼女こそが、地球のみならず宇宙を変化させる可能性のある遺伝子を備えた唯一の人物だった。
ウォシャウスキー姉弟といえば「マトリックス」。あの作品を観た時はビックリしたね。今までに観たことのない映像で。突然画面が超スローになって弾丸を避ける…というシーンは印象的でした。
あと、マトリックスの世界観も今までにないものでしたね。現実世界とは別のものを提示するところも、熱狂的に観てました。
月日は流れ、ウォシャウスキーのお兄さんが性転換でお姉さんになり、いくつもの作品が生まれた後の「ジュピター」。ボクは「マトリックス」のイメージがあるから、どんな世界を見せてくれるんだろう…と、ワクワクしてシートに座ったのです。
食物連鎖のピラミッドの頂点に立っている人間。それが当たり前のように感じているけど、もしその上に立つものがあったとしたら…? しかも、それが宇宙規模での営みの中に含まれているとしたら…? ジュピターは、そんな世界観でした。
そしてもうひとつ、主人公ジュピターの成長物語でもあります。「こんな人生、もう嫌!」というセリフがあるものとつながっていて、ああ、彼女は自分の過去も乗り越えたんだなと思いました。
ふたつの側面から楽しめるので、どちらかにフォーカスして観た方がよかったなあ。ジュピターと敵対勢力との戦いは関係が複雑で、それだけを追っかけていくのも大変。そこにジュピターの成長ストーリーが入っていくから、ふたつの頭を使って整理ながら観ていかないと。
ボクはふたつの頭を持ってないので、追っかけていくのが大変でした。次観る時は、ある程度整理して観られるかな。
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