CMプランナーのお話を聴く機会がありました。CMプランナーの気を引くボイスサンプルとは、という話にもなったんで、ボクは「どんなものがいいんだろう」と気合いを入れ直して聴いてたんですよ。そしたらね、CMプランナーはボイスサンプルを聞いていないっておっしゃったんで、ボクは膝から崩れ落ちるような感覚になったんです。ボイスサンプル、聞いてないんだって!


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ボイスサンプルは聞かれていない

ナレーターとしては、自分の技術を数分のボイスサンプルに詰め込みたいじゃないですか。CMプランナーの耳に止まって、CMやナレーションのお声がかかるようにするために、いろいろ考えるものです。でもね、ボイスサンプル、聞いてないんだって!

知りたいのは、世界観

技術がどうだ、ってことよりも、その人が持っている世界観を知りたいみたい。CMプランナーは「この世界観を、こっちのイメージにぶつけてみたらどういう化学反応を起こすだろう」というような興味の持ち方をするらしい。

「こんな声が出ます」じゃなくて「こんな世界観を持ってます」というアプローチでボイスサンプルを作ったほうが、CMプランナーに刺さるんだね。これ、ボイスサンプルだけじゃなくて、ラジオDJのデモテープでも、宣材写真でも同じことが言えるなあ。

適当に原稿を選んだり、構成を考えたり、服を選んでちゃダメだ。それらにも自分の世界観を表す
メッセージが入っていないと。耳や目に止まるためには、そういう仕掛けが必要なんだ。

とは言え、自分の世界観なんて簡単には自覚できない。ボクは昔「パーソナルブランディング 最強のビジネスツール『自分ブランド』を作り出す」って本を読んで、自分の世界観づくりの研究をしたことがある。自分の世界観を見つけるのは、ある程度のトレーニングというか、コツがいるかもしれないね。