きょうは一日、同じことをずっと考えていた。

昔、上岡龍太郎という芸人がいました。西暦2000年になったのを機に、スパッと芸人を辞めて、いっさい表舞台には出なくなりました。

ちょっとくらい出てもいいと思うんだけど、いっさい出ない。引き際の美学を感じます。

西暦2000年は、上岡さんが芸能生活40周年。同じようにあてはめると、ボクはあと十数年しか残っていない。どうしよう?

まあ、あてはめるのも変な話なんだけど、いつまでやることができるかなあと思うのも事実。俳優はその年齢に応じた役があるけれどね。

と、いうことを考えているんですよ、と言ったら、まだ早いです、と言われた。そうかもしれないけど、十数年後の未来は、今からつくっていかないといけないとも感じる。


上岡龍太郎 話芸一代