名古屋グランパスの実況をはじめて9年。J1優勝の時と、J2降格の時、両方の実況をするとは。


セレモニーが終わっても立ち上がれない、ゴール裏のグランパスサポーター。

パロマ瑞穂スタジアムで、Jリーグ実況。エフエムとよた(ラジオ・ラブィート)の「GRAMPUS BEAT」でオンエアされたのは、セカンドステージ最終節の、名古屋グランパス対湘南ベルマーレ。

チケットは完売。かつてこんなにお客さんが集まったことがあっただろうか!

勝たなければならない、とは実況してたけど、引き分けでも十分J1残留の可能性があった試合。でも、引き分け狙いではなく、積極的にいかなければ負けると思ってたので、言わなかった。

ところが、想像以上にグランパスの動きが悪い。前半、いい所なくベルマーレに2点を入れられる。正直、これではダメだ。

後半に1点を返したグランパスだけど、ベルマーレに追加点を入れられ、3対1で敗れる。引き分けでもよかった試合で、完敗。J1降格。

最後にまた、今シーズンのグランパスらしい試合になった。

サポーターは試合後、選手が出てくるのを待っていたよ。

J1に残るんだという強い気持ちがプレーに現れると思ってました。まったく動けなかったのは、変なプレッシャーがあったのか。

パフォーマンスをする人たちは、自分の気持ちがどうであれ、表現したものですべて判断されると思い直しました。自分のことを振り返った、そんな試合でした。

試合前の放送席。梅本まどかさんをお招きしました。