マイケル・ジャクソンの命日は2009年6月25日。彼のダンスのパフォーマンスを観ると、改めてそのすごさに驚きます。マイケル・ジャクソンのダンスを文字で表せるほどの技術は持ってないのが悔しいです。がんばって表現すると、カクカクカクカク、キュッキュッ、スイーッって感じ…やっぱり書かなきゃよかった。

ところで、ボクの表現力では伝えられない、この「カクカクカクカク、キュッキュッ、スイーッ」のマイケル・ジャクソンのダンス、どんなに踊りがうまくても完全にコピーできない人がいるんです。技術的なことではなく、体の構造から無理なんですね。


S.H.フィギュアーツ マイケルジャクソン

マイケル・ジャクソンのダンスを4スタンス理論で分析する

マイケル・ジャクソンのダンスを観てて、2014年に発刊された新書「4スタンス理論」に書かれていたことを思い出しました。


4スタンス理論 タイプに合った動きで最大限の力が出せる (じっぴコンパクト新書)

たとえばダンスなんかは、クロス・パラレルというのがすごく顕れますよね。…

優れたダンサーとしてマイケル・ジャクソンの名前を出す方は多いでしょう。彼はA2だと思われますが、実にA2タイプの特性を活かした動きをします。…

彼の動きからは、クロスタイプのような左右へのウネリはほとんど見えないです。右肩と右股関節といった身体左右面の同側を同時に上げ下げするような振付など、パラレルタイプの特性を非常に生かすことで、キレのある切り返しの速いダンスを可能にしたんでしょうね。

引用元:4スタンス理論 タイプに合った動きで最大限の力が出せる (廣戸聡一、じっぴコンパクト新書)

そうか、ボクが書いた「カクカクカクカク、キュッキュッ、スイーッ」は「身体左右面の同側を同時に上げ下げするような振付」って表現すれば賢くみえるのか! 勉強になるなあ。

マイケル・ジャクソンは自分の体の特性を活かしたダンスをしていたということです。4スタンス理論はAタイプとBタイプと1タイプと2タイプの2×2通りさらに、クロスタイプとパラレルタイプに分けられます。自分がマイケル・ジャクソンと同じA2タイプで、かつクロスタイプならば完全コピーができるけど、そうでなければできない。

ただ、できないというのは技術が劣っているということではなくて、体の構造としてできないってこと。違う見方をすれば、マイケル・ジャクソンをお手本にした時にうまくできなかった人が、違う人をお手本にした時にできるということです。

4スタンス理論はスポーツ指導にも生かせる

4スタンス理論は、ダンスだけじゃなくてスポーツの指導をする時にも役に立ちます。その人がどのタイプかを見て、ふさわしい教え方をすれば上達が早くなる。タイプに合わない体の使い方で教えようとしても、なかなかうまくいかないみたい。

そういえば、テレビで観た。逆上がりができない人に、4タイプ理論に基づいて教えたら簡単にできるようになったんです。体の構造に基づいた教え方があるなんて思ってなかった。

4スタンス理論」には、いろんなスポーツの4スタンス理論の各タイプで大切なことが書かれているので、スポーツをやっている人も読んだほうがいいですよ。悩んでいたプレー、苦手なプレーがすっと解決するかも。


4スタンス理論 タイプに合った動きで最大限の力が出せる (じっぴコンパクト新書)