TOHOシネマズ東浦で「アトミック・ブロンド」を観る。シャーリーズ・セロンが演じたロレーンを観ていたら、いつの間にか情報戦に振り回されていた。

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映画「アトミックブロンド」公式サイト

イギリスの情報機関、MI6ですご腕のスパイとしてその名をとどろかすロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)に、新たな指令が下される。それは、何者かに奪われた最高機密クラスのリストを取り戻すというもの。ベルリンを訪れたロレーンを待ち受けていたのは、世界各国のスパイだった。すさまじい争奪戦の中、ロレーンは超人的な戦闘能力を発揮しながら立ちはだかる敵を倒し……。

引用元:映画『アトミック・ブロンド』 – シネマトゥデイ

シャーリーズ・セロンにみとれていたけど、それだけじゃない魅力が

シャーリーズ・セロンの魅力にやられたこの作品。ロレーン・ブロートンというキャラクターが映画史に残った。強いんだよ、この人。

アクションを観ていれば伝わってくるし、この身体能力は精神的な強さも感じさせる。まあ、スパイ同士でやり合うんだから、体力的にも精神的にもタフでなければならないだろう。

予告編でロレーンのアクションに魅せられ、本編を観た感想は「お? お? ……おおぅ、そうか……」というもの。ストーリーがボクの予想と全然違ったので。

各国の思惑が入り乱れるベルリン。精神の緊張状態が続く

MI6にCIA、KGBにシュタージ、そしてDGSEと、イギリス・アメリカ・ソ連・東ドイツ・フランスの諜報機関が、ベルリンの壁崩壊直前のベルリンを舞台にそれぞれの活動をする。各国の思惑が入り乱れる状況。

目まぐるしく変わる状況を整理するのに戸惑った。そういう受け入れ体制を整えていなかったもの。ボクがスパイだったら、あっという間に敵側に捕まってしまうぞ、これは。

スパイって、一応自分の国の支えはあるとはいえ、現地に入ったら基本的にひとりで活動するんだよね。万一捕まっても、本国は関与を否定するだろうし。誰からも助けられない、過酷な職業だ。

自分が生き残ることを第一にすると、精神を平常に保つのも大変だろうな。活動中は24時間緊張状態。本編で流れる「Under Pressure」を聞いて、なぜかホッとした気持ちになったのは、ボクも彼や彼女たちの何十万分の一のプレッシャーを感じていたんだろうか。

……という気持ちを、本編を観終わって思った。これを踏まえてもう一回観たら、違う味わいになるかも。シャーリーズ・セロン、カッコいい! 美しい! という感想だけじゃなくなるだろうな。