109シネマズ名古屋で「アベンジャーズ/エンドゲーム」を観る。見事なバランスを取りながら歩んできた11年間、一緒についてきた人たちへの大きなプレゼントだ。

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アベンジャーズ/エンドゲーム|映画|マーベル公式|Marvel

アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)らアベンジャーズとサノス(ジョシュ・ブローリン)が戦った結果、全宇宙の生命は半数になってしまう。宇宙をさまよいながらスーツの開発を続けるアイアンマンをはじめ、生き残ったキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)やソー(クリス・ヘムズワース)らは再び集まり、サノスへの逆襲を始める。

引用元:アベンジャーズ/エンドゲーム (2019) – シネマトゥデイ

日本では平成が終わるこの時期にこの作品が公開になるのは、タイミングが合っているなあと思いました。ひとつの時代の終わりと、ひとつの作品の区切り。

そんな「区切り」感にひとりで盛り上がっていて、平成の残り3時間をこの作品を観ることに使うことは、だいぶ前から決めてました。

別々のヒーローが、ひとつの世界観で戦う。夢はふくらむけど、実現するには相当大変だ。ヒーローそれぞれの強さを、どうチューニングするの? 共通の敵はどうする? なにより、おもしろいストーリーを書けるのか?

大成功にもみえるマーベル・シネマティック・ユニバースだけど、この11年は常に軌道修正をしながらだったと思うよ。

アメリカ同時多発テロを受けての世界の空気感を受けてのヒーローの存在意義から、時間が経つにつれてその色をどう変えてきたのか。ボクは徐々にヒーロー個々の葛藤の色を濃くしてきたと思いますよ。

この作品は、11年間一緒に歩んできてくれてありがとう、と制作側が言っているような感じ。これまで観てきた人にとっては、涙が止まらないシーンの数々。

じゃあ、観ていない人はどうなんだ、というと……。ボクは常々「シリーズものは、その作品単体でも観られるように作られている」といことを言ってますが、この作品は……。アイドルのさよならコンサートの雰囲気なので、どうかなあ……。

でも、さよならコンサートだって、初見の人でも楽しめるような演出をするし、それを観てファンになる人だっている。この作品も、ヒーローそれぞれの魅力にハマって、過去の作品を観るという流れになるはずだ。

ヒーローそれぞれの魅力と、これまでのヒーロー像とは違う描かれ方、そして、各作品をひとつにまとめた構成力やバランス力。時代の波に乗りながら、時代の風を読みながらのここまでの航海は、奇跡に近いと思うよ。