TOHOシネマズ東浦で「ボヘミアン・ラプソディ」を観る。忘れちゃいけない、初めてや革新的なことへの後世からのリスペクト。そして、家族について。
1970年のロンドン。ルックスや複雑な出自に劣等感を抱くフレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)は、ボーカルが脱退したというブライアン・メイ(グウィリム・リー)とロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)のバンドに自分を売り込む。類いまれな歌声に心を奪われた二人は彼をバンドに迎え、さらにジョン・ディーコン(ジョー・マッゼロ)も加わってクイーンとして活動する。やがて「キラー・クイーン」のヒットによってスターダムにのし上がるが、フレディはスキャンダル報道やメンバーとの衝突に苦しむ。
タイムマシーンに乗っている感覚で忘れちゃいけないこと
この作品を観るとき、ボクたちはタイムマシーンに乗っているような感覚でいられる。QUEEN がどういうバンドで、どういうプロセスをたどって世界的なバンドになっていったかということを知っている。
レコーディングに革新的なアイデアを入れたことだって、いろんなところで語られていることだろうし。そして、こういうことは当時誰もやっていなかったことだってことを忘れちゃいけない。
今聴いても古くないってことは、当時どれだけ前衛的だったことか。当時熱狂していたものを何十年たってからみると「こんなだったかなあ?」ってことはよくあることだ。
圧巻の LIVE AID のシーンも、現代に合わせている
LIVE AID での演奏シーンも、タイムマシーンに乗っているボクたちだからこそ味わえる感覚がある。フレディ・マーキュリーがそのあとどうなったかということを知っていると、彼がどれだけ魂を込めて歌っているかってことが分かる。
そう、LIVE AID のシーンだって、当時のカメラ割りを再現している部分もあるけれど、2018年ならではのものだってあるはずだ。これも、当時の再現だけをしていたら、あんなに感動的なものにならなかっただろう。
そして、家族について
文字通りの家族、パートナーを得て生まれる家族、そして、バンドという擬似的な家族。何者かになりたくってうっとうしかった若い頃と、ふと気がついた時にありがたさが分かる頃と、家族に対する思いは年を重ねるに連れて変わってくる。
家族って、時にはうざったくなるし、離れたいと思うものかもしれないけど、最後まで自分のそばにいてくれるものなんだよね。家族っていいものだな……というあったかい気持ちまではいかないまでも、いい時ばかりを一緒に過ごすわけではないのが家族で、そういう人と一緒にいるのが家族なんだな。
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