TOHOシネマズ名古屋ベイシティで「バーニング 劇場版」を観る。不思議だった。ふわあっとした雰囲気の中に、どっしりした重みを感じた。
『バーニング 劇場版』2019年2月1日(金)TOHOシネマズ シャンテほか 全国ロードショー
小説家を目指しながらアルバイトで生計を立てているジョンス(ユ・アイン)は、幼なじみのヘミ(チョン・ジョンソ)からアフリカ旅行へ行くのでペットの猫を預かってほしいと頼まれる。帰国したヘミに旅先で出会ったベン(スティーヴン・ユァン)を紹介されたジョンスはある日、ベンに秘密を打ち明けられ、恐ろしい予感が頭から離れなくなる。
ジョンスとヘミの関係をがっつり描いてからの、ベン登場。「ジョンス! それは違う! その行動は間違ってる!」って思ったあのシーン。歯車はそこから狂ってきた。
遅かれ早かれそうなっていったかもしれないけど、ジョンスにとって最大の間違いだったかもしれないなあ。
富める者とそうでない者との格差。そして、富める者はいろいろなことを考えるものなのか、と。それが「ビニールハウスを燃やす」ということになっていくのか、と。ある程度忙しい方が、そういう考え方にならなくってすむのかなあ。
ヘミから来た連絡、あれは覚悟を決めたものだったのかなあ。伝えたい、でも伝えられない、という悲しみ。でもこれは、観終わってから「そういえば、あれって……」と思い出したものだ。
この作品、解釈の余地がものすごくある。「これがあって、こうなったんでしょ? ということは……」と、ある程度の推測はできるんだけど、真相はどうだったのかは分からない。
だから、こうやっていろいろなことを考えることができるんだ。現代社会について、恋愛について、そして、ミステリーの要素。ふわあっとした雰囲気だけど、観終わったあと、どっしりと何か、重たいものが心に残りました。
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