109シネマズ名古屋で「カリフォルニア・ダウン」を観る。いい作品だった。王道のパニックムービーというか、ヒーロー・ヒロインものというか。地震の怖さが、経験したことのない世界中の人たちに伝わればいいなと思う。
巨大地震が発生し、猛烈な揺れに襲われたカリフォルニア。超高層ビル群やゴールデンゲートブリッジが次々と倒壊し、ロサンゼルスなどの大都市が相次いで壊滅。救難活動に奔走するレスキュー隊のパイロット、レイ(ドウェイン・ジョンソン)はサンフランシスコに残された娘(アレクサンドラ・ダダリオ)の救出に向かうが……。
レイの娘であるブレイクは、美人だし、スタイルはいいし、サバイブするための知識がある。少年が「この人についていけば大丈夫」って言ってたけど、ホントそうだと思う。
ブレイクが得たサバイブのスピリットはレイから受け継いでいるのが分かるくらい、レイもスーパーマン。父と娘の絆が描かれていたことで、そのつながりが印象に残った。まさに「この親にしてこの子あり」。いい意味で。
実は、ブレイクの母親であるエマも強い人。娘を助けるためにとった行動なんて、並大抵のことじゃないよ! ただものじゃないってことは、地震が起きた後、すぐに示されていたんだなあと感じたのは、すべてを観終わってからだった。
観客を楽しませるためのストーリー展開はこういうふうにするんですよ、とも言えるような、お手本になるような作品。映画を作ることを目指している人は、この脚本を研究するといいんじゃないかなとさえ思いました。
ただ…。魅力あるキャラクターたち、ブラッシュアップされた脚本、映像の迫力、どれをとっても申し分ないんだけど、日本に住んでいたら、東日本大震災を経験しているので、どうしてもその時の記憶と比較してしまう。
この作品がフィクションであるという思いが、どうしても頭の中にちらついてしまう。本当の災害は映画みたいに迫力あるものじゃなくて、じわじわと、平穏な生活をむしばんでいくものだ、って知っちゃったから。
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