ミッドランドスクエアシネマで「ゲティ家の身代金」を観る。金持ちの考え方は、いわゆる一般人には分からない。
映画『ゲティ家の身代金』 | 5月25日(金)全国ロードショー
1973年、大富豪ジャン・ポール・ゲティ(クリストファー・プラマー)は孫のポール(チャーリー・プラマー)を誘拐され1,700万ドルという高額の身代金を要求されるが、守銭奴でもあったゲティは支払いを拒否する。離婚して一族から離れていたポールの母ゲイル(ミシェル・ウィリアムズ)は、息子のために誘拐犯、ゲティの双方と闘う。一方、犯人は身代金が支払われる気配がないことに苛立ち……。
常人には分からない、金持ちの考え方
金持ちになるには、考え方が金持ちにならないといけないと思います。起業家の考え方が大多数の勤め人のものと違うように。
ジャン・ポール・ゲティが身代金を支払うのを拒否したのは、普通は考えられない。でも、お金を持った者は、こんな考え方になるのかもしれない。
長年、財を増やすことを考えてきたわけだから。見えている世界が違うんでしょう。まったく、金持ちは人を人とも思わない……って、そうかなあ?
母と祖父。ふたりの異なる愛情表現
実は、彼なりに愛情を表現しているところはありました。でも、それは決して相手に届くものではない、屈折したもの。自分勝手な愛情表現。やはり、金持ちの考えは普通の人には理解できない。
愛情、ということで分かるのは、ゲイルが息子を取り戻そうをする行動。本来、こういうものだよね。だから、ジャン・ポール・ゲティの行動が異常に感じるんだ。
誘拐されて、どうなっていくのか。この緊張感は、いつまで続くんだろう。ゲイルが感じる希望と絶望を、観ているこちら側も同じように感じることができる。
観終わっても、よかったなあとは思わなかったよ。なんか、この一族を包んでいる闇のようなものを感じてしまったから。財産という魔物が、その闇を作っているんだろうな。
コメントを残す