109シネマズ名古屋で「銀魂」を観る。小栗旬さんが演じるマンガのキャラクターにハズレはないと確信した。
宇宙から襲来した天人(あまんと)に支配され侍が衰退した江戸時代末期、いまだに侍魂を堅持する男・坂田銀時(小栗旬)は、廃れた剣術道場の息子・志村新八(菅田将暉)や、戦闘種族である夜兎(やと)族の少女・神楽(橋本環奈)と共に万事屋を営んでいた。江戸では、謎の妖刀を使った辻斬りが横行し、銀時の旧友である攘夷志士・桂小太郎(岡田将生)がその凶刀に倒れ、行方不明になり……。
引用元:映画『銀魂』 – シネマトゥデイ
よくまあこんな難しい題材を……!
「信長協奏曲」「ルパン三世」でおなじみの小栗旬さんが演じる、坂田銀時。この人は本当に、マンガのキャラクターを演じるのがうまい。
それでも「銀魂」なんて難しい作品、よく実写化したなあ。ボクはマンガではOKなギャグも、実写映画ではどうなんだろうと思うことがよくあります。
把握できる情報量の差を、どう埋めるか
マンガの場合って、ボケとツッコミがひとコマに入ってギャグが完結することもあるじゃないですか。目で捉えられる情報の中で全てが完結するってのは、マンガならではの手法。
このギャグがアニメになるとテンポの悪いものになるのは、動きが出てくるから。そこにタイムラグが生まれてしまって、マンガのような笑いが起きにくくなる。
さらに実写映画になると、今度は人間の動きになってくるから、なお難しい。絵ではデフォルメできた表現が、人間ではおかしくなる。マンガ、特にギャグマンガ原作の実写映画は、マンガで成立しているギャグの表現がしにくくなるんだよね。
小栗旬さん、マンガのキャラクターを演じたら日本一なんじゃないか?
この作品は、小栗さんがこの世界観で成立する間の取り方とテンションを体得している。ウソっぽい世界が、小栗さんの演技でもっている。
小栗さんが演じるルパン三世も観たけど、あの時もそう思ったんだよなあ。今、マンガのキャラクターを演じさせたら日本一かもしれない。
シティーハンター、やってくれないかなあ。テレビドラマ「エンジェルハート」で上川隆也さんが演じた冴羽リョウはスマートだったけど、小栗さんだともっとふざけた冴羽リョウになりそうだ。
役者もパロディーのネタになる
実写映画でやるからには、と取り組んでいるのが、役者をパロディーのネタにしているということ。小栗さんもしかり、神楽を演じている橋本環奈さんしかり。
これは実写版「銀魂」ならでは、だ。分かる人には分かる、というさじ加減にしているところが、ストーリーの邪魔にならなくていい。
さじ加減が難しい作品だと思うよ。人によってはもっと濃い味の方がいいだろうし、この味付けでも濃すぎてよく分からないという人もいるだろう。
でも、好みはあれど舌が受け付けない味付けにはなってないと思う。これを作れるのは、簡単ではないよね。
コメントを残す