109シネマズ名古屋で「後妻業の女」を観る。人間の営みは、とても多面的。
妻に先立たれた中瀬耕造(津川雅彦)は、婚活パーティーで年下の女性・小夜子(大竹しのぶ)と出会う。やがて病に倒れた耕造は他界し、後妻におさまった小夜子から公式証書遺言状を見せられた娘の中瀬朋美(尾野真千子)は、遺産は全て小夜子に渡り遺族には一切残らないと知らされる。父の死に疑念を抱く朋美は探偵の本多(永瀬正敏)を雇い、小夜子の身辺を調査するが……。
むき出しの欲望に襲いかかる小夜子
婚活パーティーを観てて、正直「うわあ」っと思った。それは今でもよく分からないけど、欲望がむき出しになる場所だからかもしれない。
そこを狙ってくる、小夜子。後妻におさまって財産を自分のものにする…という面だけではないな、これは。
本当に「だまされた」のか…?
果たして、小夜子にハマった男たちは「だまされた」と思っているのだろうか。人生の最後に、女性とともに過ごすことができて、幸せだったと思っている人もいるんじゃないだろうか。
あるいは「だまされたふり」をしているかもしれない。そんなことを感じるシーンもあって、人間の営みは多面的だ。
法律からすれば、悪いこと。でも、それ以上に勝ってしまうものがあるのが、人間だなあ。この作品、単純に「だまされないようにしましょうね」っていうものじゃなかったよ。
サッカー選手に例えたら、こんなタイプ
相手のいないところにパスを通すことができる、ミッドフィールダー。そのテクニックでスタジアムをわかせる。
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