40にもなると、過去を振り返る単位が大きくなっていることに気づきました。3年や5年なんかじゃなくて、20年くらい平気で振り返っちゃうんです。「20年の歩みはこれでよかったのか」なんて考えてることに気づくと、思えば遠くへ来たもんです。
こないだも「なんだったんだろう、この10年は」って思ったことがありました。
住基カード、持ってますか?
住基ネット、ですよ。住民基本台帳ネットワーク。ボク、住基カードを持ってたんです。今持ってるのは、全国民の数パーセントらしいですね。まさに選ばれた者だけが持てるもの…じゃなくて、単にみなさんが必要としなかったからなんですよね。現に、住基カードを持ってなくて不便だったってこと、そんなにないでしょ?
住基カードを持ってた時は、ちょこちょこ使ってました。印鑑証明とか、住民票の写しが必要な時に、窓口に行かずに対応している機械に行って、ATM感覚で発行してもらいましたよ。便利か…と言えば、まあ、便利でしたよ。
で、ここまで住基カードを「持ってた」とか「便利でした」と過去形で書いているのは、先日住基カードを手放したからです。正確に言えば、今後住基カードが必要なくなるので、作ってもらえなかったってこと。
住基カード、なくなるんですね
マイナンバー制度が始まると、個人番号カードってのを申請すればもらえるようになって、これが住基カードの代わりになります。個人番号カードの発行は2016年からで、まだ4ヶ月あるんだけど、このタイミングで住基カードを更新するのもねえ…と思って、手放しました。
みんなが知りたかった! マイナンバーで損する人 得する人 (みんなが知りたかった! シリーズ)
その時に思ったのが「なんだったんだろう、この10年は」ってこと。マイナンバーと言われる社会保障・税番号制度が導入されることで、住基カードはお役御免。住基カードの有効期限が10年で、その間に住基カードはぜんぜん普及しなかったんですね。だって、カードの普及率が数パーセントだもの。
けっこうなお金をかけてシステムを作ったと思うんだけどなあ…。このシステムを生かすことはできなかったんだろうか…と、調べたんだけど、そっちの方が手間がかかるみたい。
Q1-7 なぜ住民票コードをそのまま使わないのですか?
A1-7 「住民票コード」はもともと今回のような利用を想定しておらず、運用の大幅な改変が必要になることや、パブリックコメントの多数意見が「新しい番号の利用」だったこと、等が主な理由です。(2014年6月回答)
引用元:マイナンバー社会保障・税番号制度 よくある質問(FAQ)
これも技術の進歩でできるようになったら、ってことなのかな…。しかし、ホントに普及しなかったな。なんだったんだろう、この10年は…。
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