最初に何に出会うかは、とても大事だ

今週は、あんかけパスタをよく食べた。名古屋名物、あんかけパスタ。苦手な人もいるでしょう。ボクの周りにも、そういう人はいた。

そんな人を、老舗のあんかけパスタ店に連れていきました。そしたら、今までのあんかけパスタに対して思っていた感情が変わりましてね。これならいける、と。

まるで、文化祭で輝く彼がまぶしくて、見直した女子のように。…あ、ちょっと言い過ぎたかも。そこまで恋したわけじゃなかった、あんかけパスタに。

その人、パクチーにも苦い思い出があったようで、この店のパクチーは大丈夫だ、と。前に食べたお店では、パクチーの味しかしてなかったんだって。

パクチーの味しかしなかった、なんて、まるでニラだけ入ってる餃子のようだ。すごそうだ、ニラだけ餃子。一口かじったら、ニラのシャキシャキ感のみ。そして、口いっぱいに広がるニラの香り。

「これがいいんだよ！」なんて餃子屋の大将に言われても「いや、まずはスタンダードなのを…」って言いたくなっちゃう。未開拓の食材は、まずはスタンダードなものを味わうのがいいのかもしれないね。

そして、あんかけパスタのように、各地にいろいろある名物だって、お店ひとつだけで決めちゃいけないかも、いろいろ食べ比べて、はじめて味の良し悪しが判断できるってものです。

でも、旅行なんかで訪れた時は、ひょっとするとそれが最初で最後になるかもしれないわけで。最初に何に出会うかは、とても大事だ。