109シネマズ名古屋で「ジョン・ウィック」を観る。こんな悲しい男のストーリーは久しぶりに観た。
伝説的な暗殺者として裏社会にその名をとどろかせるも、殺しの仕事から手を引いたジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)。暴力から遠く慣れた毎日に安らぎを覚えていた彼だったが、それをロシアン・マフィアによって奪われる。怒りと憎しみに支配された彼は、封印していた殺しのスキルをよみがえらせ、ロシアン・マフィアへのリベンジを果たすことを決意し……。
冒頭で「あ、そりゃもう、そうなるしかないわ」と思った。変に説明をするわけでもなく、そうなったプロセスを描いていくことで、観ている人の心に絶望感を植えつけていく。
ロシアン・マフィアも「いや、まあ、できることなら、穏便に…」って感じに進んでいくんだけど、息子がホントに「親の心子知らず」で…。七光りの息子は、親の苦労を知らないね。
その決着がついたと思ったら、ストーリーはまだ進む。掟のもと、決着をつけざるを得なかった男たち。これも全部、あのバカ息子のせいだ! …と思えるくらい、キャラクターごとにハッキリと性格を描いている。
ジョンのアクションシーンも見ごたえがあった。ひとりで無数の敵と戦います。でも、決して無敵ではない。冒頭の悲惨さで完全に主人公の味方になっているので、こういう隙のある感じも魅力的だなあと思ってしまう。
ジョン・ウィックさんにおかれましては、このあとはどうぞ安らかな生活を送っていただきたいと思います。あなたのこれまでは、波乱万丈な人生でした。特に、ボクが観たこの1時間半をちょっと超えるストーリーの中では。
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