シネマスコーレで「カメラを止めるな!」を観る。いやあ……! おもしろかった! よく考えたなあ、という感想。これをネタバレなしで語るのは難しい。ストーリーとはまったく関係ないことを書こう。
人里離れた山の中で、自主映画の撮影クルーがゾンビ映画の撮影を行っている。リアリティーを求める監督の要求はエスカレートし、なかなかOKの声はかからず、テイク数は42を数えていた。その時、彼らは本物のゾンビの襲撃を受け、大興奮した監督がカメラを回し続ける一方、撮影クルーは次々とゾンビ化していき……。
なんにも情報を入れないで観に行って!
この作品は、なーんにも知らないで観たほうが絶対楽しい! この記事も含めてあらゆる情報をシャットアウトするべきだと思う。でも、観たこちら側としたら、言いたくてしょうがないくらい、おもしろかった!
ここでは、ストーリーには触れずに、ボクが「へえぇ!」と思ったものを書きます。
ちゃんとキャラクターが成長してるんですよね
当たり前と言えばそうなんだけど、この作品、ちゃんとキャラクターが成長してるんですよ。そこに感心しました。だって、観た人なら分かるけど、あんな作品だったら、それだけでも十分じゃないですか。
でも、主役となる人やそれに近い人たちは、それまでに抱えていた悩みを乗り越えたり、欠点を武器にしたり、それまでになかった快感を得たりしている。
実は、こういうものが隠し味になっているんじゃないかとさえ思う。観終わったあとに感じた幸せな気持ちは、こういった成長があったからだ。
キャラクターの成長って、映画づくり、脚本づくりにとってはとっても大事なこと。そこも押さえているから、映画としての基礎代謝もしっかりしているんだろうな。
ストーリーが言えないから、余談をふたつ
……というところにしておかないと、ポロッと言ってしまいそうだ! ええ、言いませんよ。言いませんが、ひとつだけ! 笹原芳子には、最後ホントにムカついた、いい意味で!「ちょ、おま……! どの口がそんな事を言う!」って、言いそうになったもん、満員の劇場の中で。そのくらい、キャストと一体になってたんでしょうね、ボク。
あ、あと、作品が終わって明るくなってから「よろしくでーす」が口をついて離れない人がいました。ボクの後ろにいた席の、文化系の美人さん。楽しんでいたんだなあ。まあ、これはどうでもいいんですが。
もうね、みんな楽しんでましたよ、この作品を。
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