109シネマズ名古屋で「検察側の罪人」を観る。この中で一番悪いのはいったい、誰なんだろう。そのクイズにボクは答えられない。

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映画『検察側の罪人』公式サイト

東京地方検察庁刑事部に配属された検事の沖野啓一郎(二宮和也)は、有能で人望もある憧れのエリート検事・最上毅(木村拓哉)と同じ部署になり、懸命に仕事に取り組んでいた。あるとき、二人が担当することになった殺人事件の容疑者に、すでに時効が成立した事件の重要参考人・松倉重生が浮上する。その被害者を知っていた最上は、松倉に法の裁きを受けさせるべく執拗(しつよう)に追及するが、沖野は最上のやり方に疑問を抱き始め……。

引用元:検察側の罪人 (2018) – シネマトゥデイ

最上を演じるのに、木村拓哉さんはピッタリ!

最上のカリスマ性を演じるのに、木村拓哉さんはピッタリ。外見もそうだけど、この仕事を一線でやってきたという、自信がにじみ出てくるカッコよさ。

そこに沖野も惹かれたんでしょう。厳しいだけじゃなくて、優しいんだよね、最上。

でも、だんだんおかしなことになっていく。「この中に出てくる人物で一番悪い人は誰だ?」ってクイズを出されたら、ボクは答えられない。松倉なの? それとも、ほかの誰かか……?

業界に染まっていくのは、いいことばかりではない。引き返す勇気はあるか

同じ世界にいると、そこに染まっていく。最上が同級生に会って会食するときに言われたことも、そういうことだろう。

染まらなければ、一人前にはなれない。だけど、それが世間とどのくらい離れてしまっているのかをいつも感じていないと、おかしなことになってしまうんだろうな。

そして、引き返す勇気。これが一番難しいよね。仕事をしていくと必ず訪れる、業界のルールと世間とのギャップ。おかしいと思っても、業界に飲み込まれてしまいがちになる。

ひょっとして、この世で一番強いのは、引き返す勇気を持っている人かもしれない。台風が来た時に、引き返す、あるいはやめることができるかってのも、これに似ているかなあ……どうかなあ。