109シネマズ名古屋で「LOGAN/ローガン」を観る。おお、こういうタイプのストーリーでヒュー・ジャックマンのウルヴァリンは終わるのか。
近未来では、ミュータントが絶滅の危機に直面していた。治癒能力を失いつつあるローガン(ヒュー・ジャックマン)に、チャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート)は最後のミッションを託す。その内容は、ミュータントが生き残るための唯一の希望となる少女、ローラ(ダフネ・キーン)を守り抜くことだった。武装組織の襲撃を避けながら、車で荒野を突き進むローガンたちだったが……。
ヒュー・ジャックマンがウルヴァリンを演じる最後の作品。全体を覆うのはどことなく悲しいものに。そりゃそうだよね、どんなものでも「これが最後です!」って言われたら。
そういう空気の作品が取り入れた空気感は、映画好きなら誰もが知っているもの。いつも観ているマーベル作品とは一線を画している感じ。
ローガンのダジャレ、言わなくてよかった……!
そうだ、公開前にあたってローガンのダジャレを考えたんだった。あまりにも……という出来だったので、どこにも公開することはなかったんですが。そしたら、それ、本編でやってるじゃないですか!
いや、狙ってやったわけじゃないってのは十分分かってる。「ダジャレだ!」って思ったのは、きっとボクだけだ。まあ、なんにしろ、意図せずネタバレしてしまうところでした。ストーリーには全く関わらないネタバレですが。
ローガンを象徴している、車の存在
ボクが寂しい気持ちになったのは、車がどんどん壊れていく様子。傷がつき、汚れていき、使えなくなって、次の車に乗り換える。それも、それまで乗っていたものよりも低いものに。
あれはローガンを象徴しているものだ。どんどんボロボロになっていく。そして、ローラとの心の距離が縮まっていくにつれてグレードの低い車に変わっていく。
グレードの低い、っていうのは変な言い方かな。高級車から大衆車へ、って感じかな。それはそのまま、ローガンのプライドを表しているんだろうね。
ちょっとツボだったのが、ローガンが目覚めると、板に乗せられて吊り上げられているのに気づいて、身をキュッと固めるシーン。あそこは特に、ローガンに親近感をもった。
本編で流れるアレに気持ちが引っ張られているかもしれないけど、これまでにあるタイプのストーリーを、この時代によみがえらせた、古くて新しい作品だ。
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