ミリオン座で「マジカル・ガール」を観る。観終わって、あと味の悪さが残った。でもそれは、強くて苦い酒を飲んだような感じ。しばらくその余韻を楽しんだ。
失業中であるうえに、娘のアリシアが白血病で余命いくばくもないという過酷な状況に置かれているルイス。ある日、彼は日本製アニメ「魔法少女ユキコ」の大ファンである娘が、キャラクターのコスチュームを着て踊りたいと願っているのを知る。父親としてアリシアの望みをかなえるべく、高価なコスチュームを手に入れようと奔走するルイス。しかし、そんな彼の決意と行動が、元教師ダミアン(ホセ・サクリスタン)と心に闇を抱えている女性バルバラを巻き込み、悲愴な事件を招くことになる。
想像していたストーリーとは全然違う! 怖くておもしろい!
「マジカル・ガール」ってタイトルから想像していたストーリーの斜め上をいく展開。映画に詳しい人たちから「何も知らない方がいい」って聞いていたけど、ホントだね。おかげでとんでもない世界に放り込まれた感覚を味わえたよ。
登場人物については、あまり多くを語られない。それがまた、怖さを増幅させる。あそこで何が行われるんだー! そして、あそこまでされてしまうって、どういうことなんだー!
登場人物が少ないわりに濃密なストーリーだったのは、登場人物それぞれが激しい火花を散らすような人生を送ってるからだろうな。だからもう、ぶつかり合うたびにすごいスパークを起こすんだよ!
サッカー選手に例えたら、こんなタイプ
ボールを持ったら何かをしてくれそうな、攻撃的ミッドフィールダー。思い切ってトップに置いてもおもしろそう。
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