TOHOシネマズ名古屋ベイシティで「ナイスガイズ!」を観る。コンビを組んだふたりの魅力に、萌えたり笑ったり。
1970年代のロサンゼルス。シングルファーザーの私立探偵マーチ(ライアン・ゴズリング)は腕っ節の強い示談屋ヒーリー(ラッセル・クロウ)に無理やりコンビを組まされ、行方不明になった少女捜しを手伝うハメに。さらにマーチの13歳の娘ホリー(アンガーリー・ライス)も加わり捜査を進めていくが、簡単に終わるはずだったその仕事は、とある映画にまつわる連続不審死事件、さらには国家を揺るがす陰謀へとつながっていき……。
ヒーリーもマーチも愛らしい…!
ラッセル・クロウがアクションを起こすたびに「かわええ…!」ってなる女子がいる…かどうかは聞いたことないけど、彼が演じているヒーリーの家庭を持つということについてはどこか欠陥があるんだろうなと思わせるある種のダメっぷり、それでいてホリーに対してよき大人を演じようとするのは、どこか愛らしさがある。
そして、ダメっぷりといえば、ライアン・ゴズリングが演じるマーチ。予告編にもなっているホリーとトイレで対峙するシーンとか、とあるものを見つけた時のパニクりっぷりとか、観てると「こいつ、ダメだわ。でも、ダメなりに必死になって生きてるんだよなあ」という、こちらにも愛らしさがある。
ライアン・ゴズリングは「ラ・ラ・ランド」でセバスチャンを演じていたわけで、まったく違うタイプを演じる力はすごい。
今に重ね合わせてしまう…のは考え過ぎか?
1970年代のアメリカは、古きよき時代から日本バッシングに向かっていく過渡期。そんな世相を反映しているストーリーは、今のアメリカに警鐘を鳴らしているのか。
…いや、そんなことはないな。この作品、アメリカで公開になったのは2016年5月だもの。ただ、ボクは「時代に合わして復刻していかないと、衰退してしまうよ」というようにも感じたんです。アメリカ・ファーストも2017年バージョンにしないと。当時の産業を復興するだけじゃ時代に合わずに、結局売れないモノを作ってしまうかもしれない。
まあ、でもこの作品はマーチのダメっぷりに笑い、そこから成長していく彼に拍手を送って映画館を出るのがいいんだろうな。あるいは、ヒーリーの「そんな風貌で意外と強いんだ感」に萌える、か。こういうの、吹き替えって難しいんだろうなあ…。
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