中川コロナシネマワールドで「人魚姫」を観る。こういうテーマを、アジア映画で観ることができるとは。
青年実業家のリウ(ダン・チャオ)はリゾート開発のため、香港郊外の海辺にある美しい自然保護区を買収。しかし、そこには絶滅の危機にひんする人魚族が住んでいた。人魚族は、刺客として美しい人魚のシャンシャン(リン・ユン)を人間の女性に変装させて送り込む。ところがリウとシャンシャンは惹(ひ)かれ合い、やがて人魚族の存在が人間に知られてしまう。
チャウ・シンチー監督のセンスは、今作も健在!
「人魚を見た!」って言われたら、どんな反応をしますか? まあ、なかなか信じないでしょうね。そこを突いたギャグは、さすがチャウ・シンチー監督!
その他にも、リウに向かっていくシャンシャンのシーン。あれはもう、コントだ。あれをやられたら、笑わずにはいられない。
というように、チャウ・シンチー監督ならではの演出が随所に。最初はこのテンションに自分のチューニングを合わせるのが大変だったけど、いったん合ってからは楽しくなってきた。
富・環境・資源…こういうテーマを取り上げるんだなあ
リウがシャンシャンに会ったことで、それまで見ようとしなかったものに気がついた。それは、今起こっている富の偏りということにメッセージを発したのかもしれない。
そして、地球の環境や資源について。アジアの映画で、こういうテーマを取り上げるというのは新鮮だった。
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