109シネマズ名古屋で「アウトレイジ 最終章」を観る。人間関係のピタゴラスイッチ。動き出したら強引に止めるしかない。
関東の山王会と関西の花菱会の間で起きたし烈な権力闘争の後、大友(ビートたけし)は韓国に拠点を移す。彼は日本と韓国の裏社会で暗躍する実力者張会長(金田時男)の下にいたが、ある時、韓国に出張中の花菱会の花田(ピエール瀧)が騒ぎを起こし、張会長の部下を殺害してしまう。この事件を発端に、張会長と花菱会の関係は険悪になり……。
男のドロドロしたところ、いつ爆発するか?
組織っていうのは、いろんな人がいろんな考えを持っているもんだって怖くなりました。会社勤めをしている人なら、うちの会社もこういうことあるなあ、って思うんじゃないかなあ。
いや、もちろん殺してしまうってことはないだろうけど、失脚させることくらいは……いやいや、ちょっと折り合いの合わない人が煙たいってことくらいは、あるんでしょうね。
そういう、組織にありそうなことをこの作品ではスケールアップしている面もあります。花田の騒ぎから、こんなふうにストーリーが進んでいくとはねえ……。ボクはこの作品を「人間関係のピタゴラスイッチ」って呼びたいくらいだ。
人が死ぬシーンが特徴的なのはこの作品の持ち味。いろんなタイプの殺され方があったなあ。しかも、こちらが思っているものに比例して、殺され方がひどくなる。相対的に、殺した方に喝采を浴びせたくなる。
互いに持っている憎しみがいつ爆発してもおかしくない緊張感。ずーっとこの感じが続くのは、やはり出ている役者の皆さんが持っている力だ。
最終章、とタイトルについているように、このシリーズはこれで完結。ストーリーにそれが出ていることが残念と捉える人もいるかもしれないな。
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