「フリー〜〈無料〉からお金を生みだす新戦略」を読む。
日本放送出版協会
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今の小学生は、ものごころがついた時からネットが当たり前にあった世代です。彼や彼女たちは、ネットから数々の無料サービスを受けています。あと数十年たつと、ちょっとしたサービスには簡単にはお金を払ってくれないかもしれません。特にネットの世界では。
今はまだ「ネットでサイドビジネス」ということができるかもしれませんが、これからはそうも言ってられなくなるかもしれません。ネットはほぼ無料でサービスを受けられる、という考えの世代がこれからどんどん多くなっていきますから。「基本的なサービスはタダ、機能が多いバージョンを求める人はお金を払う」というシステムが一般的になっていくかもしれません。
もちろん、これからはあらゆるものがタダになっていくのだ、いくわけではありません。そのような勘違いをしそうになりますが、落ち着いて読むと「タダになってしまうのは、デジタルの世界は仕方がない。しかし、その中で別の『お金を払いたくなるもの』が生まれるので、そちらからお金をとるべき」という主張が書かれていることが分かります。
ま、なかなかモノを買うことはタダにはなりませんけどね。ただ、このご時世、どんどん売上が下がっていってるという声を聞きます。安さが安さを呼ぶ価格競争になっていますが、その競争から抜け出すヒントがあるかもしれない本です。
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