iPhone アプリで NHK日本語発音アクセント辞典 新版が発売になりました。価格が3000円と、書店て売っているものよりも安いのは電子書籍だからだね。音声も流れるようなので、重くてかさばる紙の辞書よりも使い勝手がいい。でも、ボクは買えない…。どうしても欲しいところが、載ってないみたいだから。

NHK日本語発音アクセント辞典 新版(デ辞蔵) App
カテゴリ: 辞書/辞典/その他
価格: ¥3,000

「紙の辞書を手を使って引くことこそに意味があるっ! 電子辞書や辞書アプリのような『電子もの』を使うなんて、覚えられるわけがないじゃないかっ!」ということじゃないんです。辞書がしゃべってくれるんだから分かりやすいじゃないですか。アクセント記号知らなくてもいいんだし。ただ、しゃべる勉強をしているのにアクセント記号が読めないってのは問題ですけど。

本当はボクだって、電子書籍でアクセント辞典を持ちたい。今回アプリで発売しているなら、飛びつきたいくらい。でも、買えないんです。現場でよく悩むときに使うところが、電子ものには載ってないみたいなんです!

それは「付録」なんです。その中の動詞、あるいは形容詞が助詞、あるいは助動詞とくっついた場合のアクセントの変化について、というところ! ここ! ここなんですよ! ここさえ載れば、ボクはすぐに買います。

例えば「行う」という動詞が、原稿で「行わないこととなりました」というように使われていた場合。この時のアクセントに迷った時、電子ものではズバッと正解にたどり着けない。電子ものでは「行う」しか調べることができません。

これを、付録にある表を使いながら調べるんです。正解は、「お『こなわない』こ『と』とな『りま』した」と、『 』の中を高く読みます。「行わない」は、平板(へいばん)なんです。これ、この地方ではよく「お『こなわ』ない」と、中三高(なかさんだか)のアクセントになるんです。ちなみに、「行う」も、中二高(なかにだか)ではなく、平板のアクセントです。

現場ではこれを調べたいことが多いんです。電子ものでは付録がないから、調べられない。また「三羽」を「さんば」と読むのか「さんわ」と読むのかということも、付録から調べることができて、迷った時にはとても便利なんです。

なので、惜しい…! 付録も掲載されていればすぐに買うのに、という気持ちをずっと持っています。電子辞書の時もそう、今回のアプリも、そう。アプリがバージョンアップして「ご要望の多かった付録も掲載!」なんてことになることを祈ります。このご要望、ボクだけかなあ…? いやいや、付録を必要としてる人はけっこういるんですよ。