夜、豊田スタジアムでJリーグ実況。ラジオ・ラブィート「GRAMPUS BEAT」で生中継。J1第22節、名古屋グランパス対ガンバ大阪戦。グランパスのクラブ設立20週年記念とされたこの試合は忘れられないものになりました。相手に5点を取られる大敗を喫した試合として。

試合情報 2012J1リーグ第22節:名古屋グランパスvsガンバ大阪 | 名古屋グランパス公式サイト

試合開始からグランパスはロングボールを使って前線にボールを運ぼうとしていた。だけど相手に簡単にボールを取られる。解説いただいたら、距離が長いということ。相手がきちんと守備をしているところに50メートル程度のロングボールを放り込んでも、落下地点に入られて取られてしまう、ということだそうだ。

そして、中盤は相手が支配してしまった。ガンバの中盤は遠藤選手と明神選手。日本代表クラスの選手が、プレッシャーを受けることなく自由にプレーできる状況をつくっていた。

さらに決定的だったのは、前半終了近くのPK。増川選手がレッドカードで退場し、10人で戦わざるを得なくなった。後半はグランパスが攻め入ると、ボールを奪ったガンバがあっという間にグランパスのゴール前にボールを運び、グランパスの選手が慌てて戻ってくる、の繰り返し。あと2、3点取られていたかもしれない。それはゴールキーパーの楢崎選手が止めてくれた。

いやもう、グランパスはどう戦っていいのか分からないんじゃないかってくらいバタバタしていた。解説をしてもらうにも、実況するにも難しい試合。試合運びのパターンがひとつしかないんだもの。グランパス、運ぶ。ガンバ、奪う。グランパス、慌てて戻る。この3つがずーっと繰り返された試合でした。

そして、この試合はサポーターの呼びかけで30,354人が集まった、20周年を記念した大事な試合。それなのに、グランパスの見せ場は全くなかった。試合が終わった後のサポーターのブーイングは当然。サポーターを増やすとか、地域が盛り上がるとか、そんなきっかけになったと思うのに、だいなしになった感じだなあ…。