夜、豊田スタジアムでJリーグ実況。ラジオ・ラブィート「GRAMPUS BEAT」で生中継。J1第26節、名古屋グランパス対サンフレッチェ広島戦。ミスでやられたグランパスは勝ち点を取ることができず。トップとの勝ち点差は9。トップを走るサンフレッチェは、試合が終わった直後、優勝を確信したような喜び方だった。そりゃ、終了数十秒前で勝ち越しゴールを決めるんだもの。

試合情報 2012J1リーグ第26節:名古屋グランパスvsサンフレッチェ広島 | 名古屋グランパス公式サイト

お互いに負けたくない試合だから、終始守りを重視した戦い。ボールを奪って、さあ行くぞ! と相手陣内に入っても、もう守備を固めているのでどこにもボールを回せない。こうなると、お互いに相手の守備を崩す何かが必要になってくる。

グランパスの得点は、そんな「何か」が生まれた瞬間だった。闘莉王選手がボールを運び、右サイドにパス。そのボールをゴール正面で自らもらって、ゴールを決める。それまでサイド攻撃を主に使っていたグランパスがシステムを変え、攻撃のリズムを変えて「何か」を生んだ瞬間だった。

でも、グランパスの失点は2つとも、自分たちのミスからボールを奪われ、ゴール前に運ばれてシュートを打たれたもの。ミスには気をつけていたはずだけど、出てしまったミス。自分たちでピンチを招いて、相手にしっかり決められてしまった。

終了直前の失点だけに、サポーターの差はハッキリ。サンフレッチェはお祭り騒ぎ、グランパスはぼうぜん。試合が終わって数十分経っても、席を立てないでいた。生まれつつあった上位に食い込んでいくムードが、ここで消えてしまったか、それともまだ、可能性があるのか。最後まで、グランパスらしい戦いは見たいと思ってます。