伏見のミリオン座で「ふがいない僕は空を見た」を観ました。えーっ、ここからさらに話が進むのー? と、時計を見たら上映開始から1時間ほど。そこからの話も濃密。そして、観たあとに考えさせられる「生きる」ということ。ミリオン座を出た後も「すごい映画を観たなあ」と、うなりっぱなしでした。

映画『ふがいない僕は空を見た』公式サイト

高校生の卓巳(永山絢斗)は友人と出掛けたアニメの同人誌販売イベントで、アニメ好きのあんずこと主婦の里美(田畑智子)と出会う。やがて二人は深い仲になり、里美は卓巳に自分の好きなアニメのキャラクターのコスプレをさせ、情事にふけっていた。そんなある日、卓巳は前から気になっていた同級生の七菜(田中美晴)に告白され……。

引用元:映画『ふがいない僕は空を見た』 – シネマトゥデイ

予告編を観たぐらいの知識だったので「ふーん、高校生と主婦の禁断の恋、みたいな話かあ」と思って観始めました。ところが、この主婦の印象が時間が経つとガラっと変わってしまった。最初は嫌悪感を持ってたのに、同情すらしてしまう。

そして、この話が落ち着いた頃に「えーっ、ここからまだぁ?」と時計を見ることになったんです。ボク、ここまでがフルコースだと思ってたんですよ。まだまだメニューは残ってた…。そして、それもまたおいしい…いや、すごい話になるんです。

生まれたら、生きていかなきゃいけない。しかも、胸を張って生きていると言えるように。映画を観ながら「堕ちないのか! 強いなあ」と思うこと、何回もありました。

そして、ひとつの命を生み出し、育てていくにあたって描かれている男たちの無責任さ! 女性が観て「そうそう!」って思うのかなあ。そして、身近にいる男に観せて反省してもらおうと思っても、当人は何も感じない…うん、そんな展開になりそうだ。

この作品、女性が観る視点と、高校生が観る視点では違ったものになるだろうな。生きることにちょっと疲れてる高校生に観てほしいなあ…あ、この作品 R-18 指定だった。