ミッドランドスクエアシネマで「ホビット 思いがけない冒険」を観る。ドワーフばかりの男っぽい映画と思っていたけれど、その魅力だけではなかった。
ホビット族のビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)は、魔法使いのガンダルフ(イアン・マッケラン)から思わぬ旅の誘いを受ける。それは、ドラゴンに乗っ取られたドワーフの王国を奪取するというものだった。ドワーフの戦士トーリン(リチャード・アーミティッジ)が率いる13人のドワーフたちと、最初の目的地“はなれ山”を目指してワーグ、オークといった怪物や魔術師がひしめく荒野を進んでいくビルボ。そんな中、ゴブリンが巣食うトンネルに入っていった彼は、そこでゴラム(アンディ・サーキス)という醜悪な化け物と出会う。
予告編で流れる歌が耳に残って、なんか暗そうな映画だなあと思ったんだけど、観終わった後の印象は全然違った。あんなにワクワクするシーンもあったなんて! 予告編の中にちょっとぐらい入れとけばよかったのに。
ビルボ・バギンスの立ち位置、いいよね。失われた国を取り戻すドワーフとは違うホビット族だから、シーンによっては道化的な役回りになることもある。そこで観てるこちらの力がふっと抜けるんです。故郷があるバギンズが、故郷を失ったトーリンに向かって言うセリフもよかったねえ。
マーティン・フリーマンが演じるバギンズ、日本だったら内村光良さんかな。表情が似ているところがあった。「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」が今でも続いていたら、きっとコントのモチーフにしていただろうね。
バギンズとゴラムの出会い、予告編では一瞬だけだったけど、この緊迫したやりとりがボクは一番好きだったなあ。ゴラムの表情も豊かで、一瞬見せる人懐っこい表情はバギンズがそうせざるを得なかったシーンを十分納得させるものでした。
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