【お召し上がり】
敬意を表す接頭語の「お」と敬語「召し上がる」が組み合わさった二重敬語。
間違った敬語を論じる中で二重敬語を説明する時に使われる用例。
転じて、ファストフードで店内で食べるイートインを表す名詞。
用例1:こちらでお召し上がりですか。
さらに転じて、用例1の答えとして客がイートインを表明するときにも
しばしば使われる。
用例2:はい、お召し上がりです。
ここまでくると「敬語に敬語を重ねて、さらにそれを自分に使うって、
どんだけ自分好きやねん!」とツッコミのひとつも入れてあげたくなる。
【お持ち帰り】
用例1の答えとして、客が持ち帰る意思を表明する時に使われる語として
しばしば使われる。
用例3:いいえ、お持ち帰りです。
敬語を名詞的用法で使っているが、それ自体に一般性がないので
違和感があり、使用には注意が必要。「自分に敬語を使うな」と指摘される
こともある。合コン慣れしていると、用例4の表現を耳にするので
間違いに気がつきにくい。
用例4:こないだの合コンでお持ち帰りする
【お好きです】
自分に敬語を使うという、前項と同じ敬語表現の間違い…
ということを言いたいのではない。これは、横山やすし・西川きよしの
漫才に使われたボケのフレーズ。
用例5:「こいつ、女ばっかり追いかけてますねん」
「そういうあなたはお嫌いですか」
「お好きです」(大爆笑)
悔やまれるのは、用例5の正確なネタがどんなのだったか思い出せないこと…
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