4月1日からワンセグ放送が始まってます。試験放送の時に
携帯電話のチューナーで見せてもらったんだけど、
まあホントにキレイな画。データのやりとりもできるけど、やっぱり
最初に驚くのは画のキレイさだね。アナログのポータブルテレビとは
もう雲泥の差。ポータブルテレビを見たことある人は画の映らなさを
イメージできると思うけど、あんなことがないんです。ショックでした。

で、そのときに思ったのは「地震のときには、ラジオです」と
キャンペーンしてたラジオのこと。ワンセグでも、当然災害情報は
送られてくるだろうし、ワンセグの受信機がどんどん普及していったら
ラジオはますます隅に追いやられるんじゃないのかなあ。
もちろん、ワンセグ受信機が普及率100%、なんてことになるのは
今の段階では考えにくいから、まだまだラジオの出番はあるんだろうけど。

ただね、携帯ラジオで番組を聴こうとしても、建物に邪魔されて
ノイズだらけになるところが多いんだよね、意外と。例えば、昔は
野球観戦にラジオ持ってって、実況と解説を聴いてたんだけど、
今じゃドーム球場が多くなって、電波が届かないんだよなあ。
こんなに電波を遮るものが多かったら、「もっとラジオを聴こう!」なんて
言っても「だって、ウチじゃ電波入んないんだもん」って言われて
おしまいだなあ。

あと、「阪神大震災では、ラジオが活躍しました」とは言っても、それは
インターネットがこれだけ広がっていない1995年のことだからね。
そのことと今じゃ、情報にアクセスする手段は全然違うんだろうし。

だから、「災害の時に役に立つ」というアプローチもいいけど、
やっぱりラジオを聴いてもらうには、魅力ある番組作ったり、さらには
きちんと電波を受信できる環境づくりも大事だと思うんです。
災害が起こったときに情報を入手するのは、まずテレビ。次にネット、
まだ広まってないから、次にワンセグ。その次にラジオ、みたいな
気がしてね…。そのラジオも、建物に邪魔されて電波入んなかったり、
最悪、チューニングのしかたを知らなかったりして!

まあ、稼ぎのほとんどをラジオ局からいただいている人の言いぐさじゃ
ないのかもしれないけどさあ。ラジオ好きだからこそ、そういう
危機感があるんだよねえ。