ボクはおじいちゃん、おばあちゃんからお年玉をもらったことが
ありません。生まれたときにはもういませんでしたから。
おじいちゃん、おばあちゃんが生きていれば話す機会も
あったんだろうけど、それがなかったから
ボクのリアルな世代感覚というのは自分の親の世代まで。
それより上ってのは分からないんです。
たとえば、両親の子供の頃の話は直接聞いたけど、
その両親を子供に持つ親の視点で話してくれるおじいちゃんや
おばあちゃんの話を聞きたかったなあ、と思うことがあるのね。
もっとかみ砕いて言うと「お前、小さい頃こんなだったなあ」
というおじいちゃんやおばあちゃんがいて、それを「もう、
やめてよ。子供の前で…」と照れる両親の姿、というシーンを
見たことがないんです。

きのうは年齢で言うと40才くらい上の先輩と仕事を
ご一緒させていただいて、そのときに話していただいたことが
まさに自分の親の世代が子供だったときの話だったんです。
いわば、生で「三丁目の夕日」を聞いてる感じでね。
頭で理解する、という感じじゃなくて、
話が体の隅々まで染み渡っていく感じだったなあ。

その時にね、ボクはこういう方たちのお話をもっと
聞かなきゃいけないなあと思ってね。その話を自分の
糧にして自分の体験を増やしていって、さらに
自分が得た体験を下の世代に伝えていくのが
義務なんじゃないか、って。今、ぱっと周りの環境を見ると
自分の親以上の年代とお話することって、ないんだよなあ。
だからいつも、自分の中では親世代とそれ以上の世代に
大きな溝がある気がしてるんです。

ああ、まとまってない。つまりね、ボクが本やテレビで
見聞きしたことを体験してらっしゃる方の話を聞いて
なんか大きなスケールを感じたんですよ。
それが、なんだろうと考えてたら、こんなんなっちゃいました。