こないだ、どっかの演説で「市民の皆様の目線に立って…」という言葉を聞きました。こういうとき「目線」って言葉でいいのかなあ? と思ってあれこれ考えてみました。
もともと「目線」って言葉は「カメラ目線」といったときに使うような業界用語です。これが広く使われるようになって、今では「視線」のような意味でも使われてます。ボクは「目線」って言うとどっか無機質なものや冷たい感じ、というか「その目に力は入ってないだろ、ぼーっと見てるだろ」って気がするんです。それに対して「視線」の方は、きちんと見てるって感じしませんか? さらに、「視点」って言葉もあります。これには立場や観点という意味が入ってくるので、先の演説の場合に使うなら「市民の皆様の視点に立って…」だと思うんだけどなあ。このあたりが気になるところが職業病なのかもしれないけど。いや、でも「感じる目線」より「感じる視線」でしょ、やっぱり。セクシーな人から見られる時は、視線を感じる…って、そんな状況になったことは一度もないけど。むしろ街中で転んだときの周りの視線が痛かったことの方が多い…。
2006年8月28日 at 1:14 PM
そうですよね。
私の周りでは「目線に立って」という人もいて、オイオイ?と思ってました。目線の「上には」立てんでしょうに。
もっとも、「視点」ももともとは「観点」だったようですね。
遠い過去へのコメントで失礼します(^_^)