TOHOシネマズ名古屋ベイシティで「R100」を観る。途中でおかしくなって笑いました。でも、作品を観て笑ってるんじゃないんだよなあ。その外側を想像したら、おかしくなっちゃって。
男(大森南朋)は誘惑に負け、1年という期限付きでミステリアスなクラブへの入会を決意する。入会の際の条件は、たとえ何があろうとも途中で退会することはできないという内容だったが、当初彼はそのことをまったく気にも留めていなかった。その後、彼の人生には次々と型破りで魅力的なキャラクターの女性たちが出現するようになり……。
「ある視点」から見え方が変わった
最初はものすごく普通に観てました。ところが「ある視点」が入ってきた瞬間、この作品の印象が全く変わっちゃったんです。出てきたら「ここどこ?」ってくらい入口と景色が違うトンネルみたいに。
変わって見えてきたら、笑いが止まらなくなっちゃって。…こう書くと「どこがおもしろかったんだ?」って思う人もいるだろうなあ。後から振り返ってみると、ボクはスクリーンに映っているもので笑ってはいなかった気がします。
笑ったのは、スクリーンから想像したもの
その映像を撮っている背景に笑ってました。途中でその鍵になる人物が出てくるんだけど、その人と周りの人物を込みにしたものを想像していたら、おかしくなってきたんです。
スクリーンに映っているものを観て、そこから勝手に想像して笑ってる。ボクはあの時、スクリーンとは全然関係ないものを頭の中に浮かべて笑ってたんだろうなあ。
この作品、ストーリーのどこで笑えたかを話し合うよりも、そんなふうになってしまった背景を想像し合って楽しむものなんじゃないかなあ。役者さんたち、こんなこと思って演技してるよ、とか、スタッフが影でいろいろ言ってるんだろうなあ、とか。
ボクがそう思ったのは、観ていて思わず「なに撮ってんねん」とつぶやいたから。松本人志さんの作品って、映像からいろんなことを想像して、それを笑うっていう楽しみ方をするのかなあ。これまでの作品、もう一回観てみないと。
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