TOHOシネマズ東浦で「リメンバー・ミー」を観る。いやあ、騙されました……。まさかそんなストーリーだったとは。だからこそ、より強く伝わってきましたよ。家族の大切さが。
過去の出来事が原因で、家族ともども音楽を禁止されている少年ミゲル。ある日、先祖が家族に会いにくるという死者の日に開催される音楽コンテストに出ることを決める。伝説的ミュージシャンであるデラクルスの霊廟に飾られたギターを手にして出場するが、それを弾いた瞬間にミゲルは死者の国に迷い込んでしまう。元の世界に戻れずに困っていると、ヘクターという謎めいたガイコツが現れ……。
中盤以降の展開で「騙されたっ!」と。でも、それがあったぶん、家族というテーマが浮かび上がってきた
ボクが想像していたストーリーとは、大きく違っていましてねえ……。騙されました。でも、ミゲルの家族に言わせれば「はあ? アンタが勝手に勘違いしてただけでしょ?」ってことなんだけど。まさにその通り。もう一回観れば、矛盾していることはないはずだ。
ミゲルの父親や母親、祖母は、なんで音楽を禁止しているのかが分からないまま、ただ「先祖からの伝え」ってことだけで、それを守っているんだろうなって思ってた。そんなしがらみから逃れたかったミゲル、ってことなんだろうね、って思ってた。
ところが、そんなボクの思いを裏切り、さらに、音楽の素晴らしさが伝わってくるというストーリー。最近よく思うんだけど、映画って、きちんと本編を観ないといけないよねえ……。
楽曲「リメンバー・ミー」だって、日本じゃ東京スカパラダイスオーケストラのアレンジですからね。そのイメージをボクが持っていたのも、騙された。あのアレンジはハッピーな気持ちになって好きなんだけど、本編での使われ方はそれだけじゃなかった気がしたなあ。
この作品、10年前に観ていたら、目が覚めていたかもしれない。いや、この作品でなくても、こんなテーマを描いた作品はあったはずだ。ボクが映画を観はじめたのは8年前で、それまではまったく観ていなかったんだけど、映画は若い時から観ていたほうがいいものかも、って、初めて思った。
どんなことをしてたって、家族から離れることはできないし、離れてはいけない。家族は社会的生活を送る最小限の単位、ってことをどこかで聞いたことがあった気がしたけど、めんどくさいし、あったかいのが家族ってものなんだよなあ。
コメントを残す