109シネマズ名古屋で「サンブンノイチ」を観る。すごくテンポがいい。掛け合いセリフの間合いはさすが。ただ、あそこまで説明しないといけないのかと感じちゃったなあ。予告編にもある「…って、何も起こんない?」は、その代表的なところ。
人生の一発逆転を願って企てた銀行強盗が見事成功したキャバクラ「ハニーバニー」店長のシュウ(藤原竜也)、ボーイのコジ(田中聖)、常連客の健さん(小杉竜一)。彼らは奪った数億円の大金を均等に分け合うはずだったが、自らの取り分を少しでも増やしたいという欲から壮絶な争いが始まる。さらにほかにもその金を奪おうとする者が現われ、事態は予測できない展開に……。
ウソっぽく思えるストーリーも、演じているみなさんの力と会話のテンポで気にならない。緻密な構成もいいけど、こうやってパワーでグイグイ引っ張っていく作品だって魅力がある。
ただ、ちょっとマンガっぽいカット割りだと思っちゃった。今のマンガに慣れている人だと、こういうカット割りでも違和感ないんだろうけど、読んでないボクにとっては違和感が…。
ラストカットを観てビックリしました。この2時間を返せ、って思ったくらい。でも、それも「どんなに前に進もうとしても結局進めない虚無感」だと思えたのです。ハッピーエンドばかりが映画じゃないしね。
あ、まさか続編を作る…? いや、このテンポのものをもう一回観られればおもしろそうだけど…。
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