109シネマズ名古屋で「新感染 ファイナル・エクスプレス」を観る。2017年も9ヶ月経って、ようやくきました! 今年いちばんの作品。
別居中の妻がいるプサンへ、幼い娘スアンを送り届けることになったファンドマネージャーのソグ(コン・ユ)。夜明け前のソウル駅からプサン行きの特急列車KTX101号に乗り込むが、発車直前に感染者を狂暴化させるウイルスに侵された女性も乗ってくる。そして乗務員が彼女にかみつかれ、瞬く間に車内はパニック状態に。異変に気づいたソグは、サンファ(マ・ドンソク)とその妻ソンギョン(チョン・ユミ)らと共に車両の後方へ避難する。やがて彼らは、車内のテレビで韓国政府が国家非常事態宣言を発令したことを知り……。
予告編を観て、楽しみにしていた作品!
予告編を観て「これは絶対、おもしろい!」と思い、公開を楽しみにしてました。世の中には絶対って、ないね。おもしろい、じゃなくて、ものすごくおもしろかったから!
おもしろかったのは、ボクが好きな要素が入ってたから、です。逃げる途中、脱落していく者がいるのはこの手の作品のパターン。次は誰なんだろう、と思いながら観ている濃密な時間。そして、韓国映画だなあと思う話の展開! たまらないですね!
人間の方が醜い、と思う
逃げることがメインストーリーなら、人間の醜さはサブストーリー。自分がその場にいたら、どういう判断をするだろう。冷静な状況ならできる判断でも、あんな状況だったらどうだろうか。その描写が、この作品を一段も二段も深くしている。
マ・ドンソクが演じるサンファのような感じのキャラクターは、韓国映画では見かけるタイプだ。ぶっきらぼうな感じの。ボク、この人はよく観ていたと思ったんだけど、フィルモグラフィーを調べたら、初めて観た人だった。「哀しき獣」のキム・ユンソクと勘違いしていたようだ。
こういう感じの作品だろう、と思っていた以上の深さがあった。期待以上のおもしろさ、という意味では、今年いちばんだった。
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