映画「スヌープ・ドッグ ロード・トゥ・ライオン」をセンチュリーシネマで観る。予告編を観て「えっ、ラッパーのスヌープ・ドッグって、レゲエミュージシャンになったの!?」とビックリしたんです。彼がなぜその道を選んだのかを知りたくなりました。

映画『スヌープ・ドッグ/ロード・トゥ・ライオン』公式サイト

ヒップホップ界のカリスマ的スター、スヌープ・ドッグ。ラッパーとして頂点を極めたスヌープ・ドッグが、突然レゲエミュージシャンへの転向を発表したことは音楽業界に衝撃をもたらした。スヌープ・ドッグは人生を見つめ直すため、レゲエのルーツであるジャマイカを訪問。レゲエミュージシャン、スヌープ・ライオンの誕生の軌跡をカメラが追う。

引用元:映画『スヌープ・ドッグ ロード・トゥ・ライオン』 – シネマトゥデイ

キャリアから見つけた「やるべきこと」

スヌープ・ドッグを熱心に聴いていたことはありません。「Sensual Seduction」を知って、カッコいいなと思ったくらい。

ボクはスヌープ・ドッグのキャリアを、この「スヌープ・ドッグ ロード・トゥ・ライオン」で知ったんですが、一歩間違っていたら抗争で撃ち殺されていたかもしれないんですね。ギャングスタ・ラップ出身の彼にとってはそういう世界が日常だったんです。

彼の周りでもいろんな人が亡くなってますが、そんな経験をしてきた彼が見つけた「やらなければならないこと」が、レゲエミュージックでした。なるほど、そういうプロセスでレゲエミュージシャンのスヌープ・ライオンが生まれたのか。

それぞれの考えは近づいたり、離れたりする

キャリアを1か所だけで切り取って見ちゃうと、本当の意味が分からないね。「ヒップホップからレゲエに?」とボクが思った最初の印象も、これでした。でも、キャリアをきちんとつなげて見ると、その行動には一貫したものが見えてくる。その人の考えは、絶え間なくつながっているからね。

それぞれの考えが近づいていくこともあるし、バシッと合うこともあるし、離れていくこともある。特にアーティストはそれが作品にして表されるから、批評されやすい。時にはその変化を拒絶する人もいるだろう。スヌープ・ライオンへの転向も、きっと拒絶する人もいるはず。でも、それをすることが今自分がするべきことなんだと思えることは、自分がものを作り続けていく大きな原動力になるんでしょうね。