TOHOシネマズ名古屋ベイシティで「スティーブ・ジョブズ」を観る。ただの伝記ではなく、ジョブズを多角的に捉えた深みのあるものだった。
1984年、アップル社の新製品発表会本番を40分後に控え、スティーブ・ジョブズ(マイケル・ファスベンダー)は部下のアンディ(マイケル・スタールバーグ)ともめている。今回ジョブズはどうしてもMacintoshに「ハロー」とあいさつさせたかったが、当の主役は沈黙したままだ。マーケティング担当者のジョアンナ(ケイト・ウィンスレット)は諦めるよう説得するが……。
会話や仕草に、ジョブズの性格が表れている
ジョブズのことは、評伝で聞いている。とてもこだわりがあり、すごく気むずかしくて、ビジネスパートナーとしてつきあうにはとても気をつかう、できれば関わりあいたくない人。
でも、そのこだわりが、最終的にiMacやiPhoneのような革新的な商品を生み出したのも確か。ボクのジョブズのイメージは、自分が描いているビジョンと全く変わらないものを生み出すことに力を注いだ人、というものです。
この作品でも、ジョブズのそんなイメージが「新製品発表会」というシーンの中に詰まっています。会話の中でジョブズの性格を表しているから、ひとつも聞き逃したくない。ま、ボクは字幕を追いかけてましたが。
ジョブズの心の変化が垣間見える、ある女の子の存在
そして、もうひとつ軸になっているのが、ある女の子の存在。彼女の成長とともに、ジョブズの心にも変化が現れてくる。それは彼が歩んできた人生がそうさせたのかもしれない。
一見、会話ばかりで進んでいく作品だけど、そのセリフのひとつひとつ、あるいは表情や仕草からはとても多くのメッセージを発信しているのです。すでに知られていることも多いジョブズの生涯だけど、それをなぞるだけじゃなく、こんな解釈をして、ひとつのストーリーにしましたよ、って作品でうs。
サッカー選手に例えたらこんなタイプ
ボールのないところでいい仕事をする、職人肌のサイドミッドフィールダー。相手の攻撃の芽を確実に積んでいく。
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