ラジオでひとりでしゃべるのは、ピン芸。ふたりでしゃべるのは、コンビ芸。三人になると、トリオ芸。ぜんぜん違う。
第4週は、メディアスエフエム知多市PRチーム、梅子隊のメンバーといっしょになる。きょうは横井和美さんと、美牧冴京さんのふたり。
いつもはコンビ芸だけど、きょうはトリオ芸。進行役とアシスタント、ツッコミとボケ、受けと攻めという単純な形だけでない、もうひとりがどう立ち回れるかが問われる。
つまり、A×BであるところにCが入ることで、A×Cというものが成立する。ここで、A×B×Aという、やすきよ漫才みたいな形が成立しているパターンだと、B×Cということもできる。A×C←Bということだってできなくはない。何を書いているんだ俺は。
まあ、みんなでわーっとしゃべってしまうと何をしゃべっているか分かりにくくなってしまうので、誰かがしゃべっている時は聞いてあげるということ。パーソナリティーとアシスタントという、関係がはっきりしている体制だとやりやすいけど、ツインパーソナリティーの体制をとっていると、その時々で役割を判断して立ち回ることが大事。
メッセージが届いた。きょうのテーマ「ポイント使う? 使わない?」という話とともに、Jリーグ名古屋グランパスのことも書いてあった。
横井さんと美牧さんで、テーマについてのトークが盛り上がる。よし、ここだ。あえて黙る。横井さんがアイコンタクトを送ってきても、黙る。会話に入ってもいいタイミングがあったけど、それを3回くらいスルーする。効果的なところが来るまで、きっかけをずっと待つ。
横井さんが「さっきからずーっと黙ってるじゃないですか」と切り出した! よし、来た! 用意しておいたことを話す。
「いやね、メッセージにグランパスのことが書いてあって、こないだの試合、残り2分で先制して『よし、勝った!』と思ったら同点にされた、あれを思い出してたら悔しさがこみ上げてきちゃって……! あれ勝ってたら2位になってたのに、なんであんなもったいないことしちゃったんだ、って……!」
やりたいことができた。ずっと黙ってることで「よっぽど悔しい試合だったんだな」ということが増幅して伝わる。これはひとりではできないけど、3人いるからこそできるトリオ芸。
しゃべり手が複数いる状況のラジオでは、こういう立ち回りをしたくなる。先日の10周年開局特番でも、そういうことをやった。進行できる人がいるんならそちらは任せたい。その場の雰囲気を捉えたことを言いながら進めた方が盛り上がると思っているから。本当は毎週、こういう状況でできるといいのだが。
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