TOHOシネマズ東浦で「ワンダー 君は太陽」を観る。思ってたのと違い、中心になるのは少年だけじゃなかった。
生まれつき顔立ちが人と違う少年オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)は、幼いころから自宅で母のイザベル(ジュリア・ロバーツ)と勉強してきた。10歳になり学校に通い始めた彼は同級生と仲良くしたいと願うが、じろじろ眺められたり避けられたりする。しかし彼の行動が、周囲の態度を少しずつ変えていき……。
思ってたのと違った!
予告編を観て「あ、これはオギーにいろんなことがあって、それを乗り越えていくって話だな」と思いました。ハンディキャップを背負った人が受けるさまざまな嫌がらせや、社会からの疎外感。でも、オギーは負けない!
……ってことでは全然なかった! やっぱり、本編を観ないで勝手に判断しちゃいけないよ。正直、観に行くときのテンションはあんまり高くなかった。
それがですよ! 観に行ったら「これは今年いちばんなんじゃないか?」と思うくらいの、いい作品。そう思ったのは、ストーリーの中心になるのがオギーだけじゃなかったから。
みんな、何かしらいろいろある
そうやって、いろんな人のストーリーを追っていって思うのは「みんな、何かしらいろいろあるんだな」ということ。ぼんやりしてる言い方なんだけど。
いろいろあるんだから、そんなに責めなさんな。相手のことをちょっとだけ思いやったら、そこまでの気持ちになることはないよ……と、この作品は語りかけてくる。
実際はそんなふうに思えることって、なかなか難しいんだけど、それでも、この作品を観ている間だけは「そうだよなー。ちょっとは相手のことを思いやろうかな」って考えたくなるくらい、いいストーリー。
まぶし過ぎることのない、適度にキラキラした話
校長先生のお裁きが、うまいんですよ。ルールに反したことをやった子供に対しての「オトナの対応」。教育者って、こうあってほしい。
ルールを破る、ってことで言えば、オギーだって普通の少年だって思えたのも、そんな行動があったからだなあ。自分のものだけにせず、相手にも与える行動……って、でもそれはルールを破ってるけどね。
ボクが最初に心配した「この作品、いいことばっか言ってて、まぶし過ぎる!」って感じではなく、適度に肩の力を抜いているっていうテンションだったのが、よかったよ。
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