14日あたりにメディアに流れたニュースがでっち上げでした。ちょっと感じたなあ、この手のニュースを取り上げる怖さ。
そのニュースは「ルーマニアのカップル、息子をYahooと命名」。
[ブカレスト 13日 ロイター] ルーマニア人のカップルがインターネットを通じて知り合えたことに感謝をこめて、生まれた息子にYahooと名づけたそうだ。
ブカレスト紙「デイリー・リベルタテア」が13日報じたところによると、このカップルはコルネリア・ドラゴマンさんとノヌさん。2人ともトランシルヴァニア出身でネット上で知り合い、3ヶ月ほどネットでやり取りをして、お互い相手と出会うために生まれたのだ、と確信したそうだ。
2人は結婚し、クリスマスに子供が生まれた。で、最も人気のあるポータルサイトのひとつにちなんで息子を命名することした。
コルネリアさんは同紙に「息子に父の名前とネットにちなんでルシアン・ヤフーと名づけました。両方ともわたしの人生の指標なんです」と語ったそうだ。
(excite ニュースより 2005年01月14日 05時17分)
で、その後に流れたニュースが…。
[ブカレスト 24日 ロイター] ルーマニアの大衆紙は、「インターネットを通じた出会いを記念して息子にヤフーという名前をつけたカップル」という記事をでっちあげた記者をクビにしたと発表した。
今月、ブカレストの大手大衆紙リベルタテアは、ルーマニア人カップルが息子を検索エンジンにちなんでヤフーと名づけたことを、出生証明書の写真を掲載して報じた。このニュースはインターネットでおおいに注目を浴びた。
「あれは記者が自分の子供の出生証明書を改造したものでした」リベルタテアの副編集長シモーナ・イオネスクは月曜日に発表した。「我々は彼を解雇しました」
同紙に数年勤務していたイオン・ガーノッドは、記事をねつ造したことを認めた。
「実際、あれがもし真実なら、おもしろい記事でした」イオネスクは言った。
ガーノッドはノーコメントとのこと。
(excite ニュースより 2005年01月25日 06時41分)
このニュース、そこそこ面白いから、機会があったら紹介したかもしれない。で、それが「ウソでした」ってことが分かったら、「結果的にウソ言っちゃった…」って半端じゃなく落ち込んだろうなあ。情報を発信する者としてのスタンスをもう一度考えるきっかけになった一件でした。
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