TOHOシネマズ東浦で「焼肉ドラゴン」を観る。いつでも会える、それが家族だと思っていたけど、それが叶わなくなることだってあることに気がついた。
日本万国博覧会が開催された高度経済成長期の1970年、関西地方で焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む龍吉(キム・サンホ)と妻・英順(イ・ジョンウン)は、娘3人と息子と共に暮らしていた。戦争で故郷と左腕を奪われながらも、前向きで人情味あふれる龍吉の周りには常に人が集まってくる。
家族同士が会えることが、当たり前だと思っていた
不幸にして、こういう生き方をしなければいけなかった人たちがいる。龍吉が語る自分の半生を聞けば、自己責任、なんてひどい言葉はかけられない。
そういう人に向けられる、社会の冷たい視線。社会的なルールから外れてしまった人に対して、こんなに冷遇されなければいけないものなのか。
昭和40年代から先の、平成の世の中を知っているボクたちは、この家族のその後は想像できる。家族って、会えることが当たり前のように思ってるけど、それが叶わないことだってあるのだ。
このネット社会では、遠くにいる家族とても連絡を取り合うことができる。家族に会えなくなるということがどういうことなのか、それを想像することは難しくなってきているかもしれない。でも、ほんの数十年前は、二度と会えないという不安だって、あったはずなのだ。
だから、英順のセリフに気づかされる。家族のつながりを。遠く離れていても、いつでも心の中にいるのが、家族だということを。
大泉洋とハン・ドンギュ! この共演はおもしろい!
ボクが別の視点で「おもしろいなあ」と思ったのが、大泉洋さんとハン・ドンギュさんとの共演。静花をめぐる男の戦いはおもしろかった! この作品、長めに撮っているカットも多いんだけど、ここは「どこまでが演技で、どこまでがアドリブなんだろう?」と思った!
だんだん「ハン・ドンギュのこの役、洋ちゃんでもいいんじゃないか?」と思ったし。ハン・ドンギュさんが、大泉洋さんの持ち味のような、コメディアンっぽさを持っている。
大泉洋とハン・ドンギュ、共演のコメディなんてのがあったら、絶対観に行くよ!
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