夕方から、東海ラジオ。プロ野球日本シリーズ第6戦、巨人対北海道日本ハムの試合中継がありました。巨人の3勝2敗で迎えたこの試合、同点に追いつかれた巨人が阿部選手のタイムリーで決勝点を上げ4対3で勝ち、日本一となりました。

日本ハムのバッテリーが阿部選手に対して勝負を急いだのか、思っていたのと違う所にボールを投げてしまったのか…。ラジオからの解説の話を聞いていたので、モニターの中継映像を観ていると、タイムリーを打った球に「あれっ?」と思ったのです。

詳しくは分かりませんけど、ボクはその時に野球はひとつひとつの場面で、攻撃側と守備側がお互いの考えを読み合い、それをぶつけあっているのを感じました。将棋やチェスみたいに、一手一手を積み上げていって王手やチェックメイトを目指しているスポーツなんだよね。

久しぶりにテレビの中継画面を観たら、ピッチャーがそのバッターに投げたボールが一球ごとにマークされていっている。通な人は、この配球を見てピッチャーとバッターのボールの読み合いをしているんだね。

これ、初心者の入口にできないだろうか。ピッチャーはこんなこと、バッターはこんなことを考えているっていうのを解説してもらえば、野球の魅力に気づく人もいるんじゃないかなあ。そればっかりだとワンパターンになるけど、これを軸にしてもらって、選手のエピソードや雑談に近いような話も入れてくれれば。

最近思っているのは、面白いスポーツ中継って「今のみどころはここ」とか「こういう試合の流れてきていて、この場面にきている」というドラマが、いつ観聴きしても分かるってことなんじゃないかということです。情景描写に加えてもうひとつ、大事な視点じゃないかなあ。